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パニック障害は20代の女性に多い

 パニック障害は20代の女性に多く、出産の可能性の非常に高い人達がかかりやすい病気です。先程述べたように、お薬は2年~3年は飲み続ける必要があるため、妊娠と薬の関係を心配する人も多くいらっしゃいます。
 アメリカでは、A・B・C・D・Xというように、各薬の危険度をランク付けしています。危険度Aが1番低く、Xが1番高い危険度とされています。日本でもあまり公表はされていませんが、同じような考え方を持ち、0~5の6段階に分けて危険度を評価しています。アメリカのAに値するのは0~1で、Bは2、Cは3、Dは4、Xは5と分けられています。現在パニック障害の治療に使われている薬は、すべてランク3に位置しています。
 また、薬の服用時期にも関係があり、最終月経の開始から数えて0日~27日の間は心配は全くなく、危険度は0といえます。28日~50日は胎児の中枢神経や心臓、消化器、手足などの重要な器官が形成されるため、絶対的過敏期といわれ、服用を避けた方が良いといえます。51日~84日になると、主要な臓器はすでにできあがっているため、危険度は下がります。さらに、85日を過ぎると比較的安定してくるため、危険度はさらに低くなります。つまり、大きく分けると妊娠してから3ヶ月間を避ければ、注意して服用しても良いという指導ができます。
 カナダでは、SSRIを服用しながら出産された267例全てに、健康児が生まれているという報告が挙がってきています。その他、製薬会社が1500人を対象に行った検査でも、異常児の発生は認められていません。
 このことからもわかるように、一般的にパニック障害の薬を服用していても、出産にほとんど影響はないと考えても良いといえます。しかし、どうしても心配な場合、薬を全て止めてしまうか、漢方薬を服用するというのも1つの方法になります。


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